精神科病棟の場合

あるベテラン看護師さんは精神科病院で働いて気づいたことがあるそうです。

そこは総合病院の中の精神科病棟ということで、精神科病院とはかなり違うところがあるそうです。

患者層がまず違うそうです。

措置入院という患者さんではなく、任意入院の患者さんだけで、一般病床だったそうです。

入院期間も一月程度とのこと。

うつ病、強迫性障害、摂食障害、人格障害、心因反応などの病気の人が多かったそうです。

神経庄的な病気は、この看護師さんによると「生き方」に深く関わっているのではないかということです。

徐々に体が動けなくなるALSという難病にかかった患者さんが入院したときのことです。

治療はせず、故郷の病院に空きが出るまでの間のことだったそうです。

自分で動くことは困難で、トイレや食事のときは看護師さんたちが抱えて車椅子に移動していました。

この方の要望は細かく、暴言も酷いものだったそうです。

ある看護師さんが気に入らないと毎回背中にゲロを吐くということまでしていたそうです。

看護師さんたちも限界を感じていました。

そうして故郷の病院に転院できることになったのですが、大きなドンデン返しがあったそうです。

この患者さんはALSではなかったのです。転院した病院先で自分で歩いているところを見つかって発覚したそうです。

この患者さんは、自分の意志でALSの症状を作り出していたのでしょうか。

ホントは動けるということを黙っているというのは、やっぱり病気なような気がします。

このように人間の怖さをまざまざと見せつけられた看護師さんでしたが、今でも看護師という仕事を続けています。

どんなことがあっても、それを経験として糧にできるのは凄いことですね。

でも、やっぱりこんなことは看護師さんの心にも大きな傷をつけてしまいますよね。

上司や同僚たちのチームワークが良いから乗り越えられたのかもしれません。

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