私の事情

私は○○病院で入社3年目となるペーペーの医療事務員です。仕事の面では、出来る事よりも、まだ出来ない事の方が多い半人前の事務員ですが、モヤモヤナースたちとの病院内での触れ合いの中で、医療現場に立ち続ける人々の過酷な現実を目の当たりにしてきました。超高齢化社会を前に、我が○○病院では、関連施設の特別養護老人ホームなどからの受け入れもあり、寝たきりのゾンビのような高齢者ばかりの病院です。このような環境の中でも、毎日奮闘するモヤモヤナースたちは、目も開けない、口もきかない、点滴だけを打ち続ける高齢の患者さんたちに向かって、笑顔で声をかけるのです。ご家族のお見舞いも回数も少なく、誰も見ていない静かな病棟で、お爺さん、お婆さんの手を握り、笑顔で名前を呼んでいるのです。人手不足で、希望休もままならないシフトをこなしながら、休憩室では、愚痴を言い、毎日のように「看護師 求人」サイトをのぞいては、活気のある病院勤務を夢見ながら、ゾンビ館のような静かな病院で、患者さんと決して返事の返ってこない会話を毎日、病室で繰り返しているのです。初めての病棟のナースステーション周りを行った際、そのような光景を目の当たりにした私は、あまりの衝撃的な看護状況だったので、「看護師 求人」サイトをみながら、愚痴を言うモヤモヤナースたちは、おそらく、すぐにでも皆辞めてしまうのだろうと考えていました。けれど、その中の数名は、毎日モヤモヤしながらも、何も返事をしないお爺さん、お婆さんに、毎日、笑顔で話しかけながら、決して病院を後にするような事はありませんでした。実際は、病院の静けさに耐えられない看護師さんたちはすぐに辞めてしまい、新たな看護師さんが入れ替わり立ち替わり入社してきます。ですが病院に居続けるモヤモヤナースたちは、ほとんどの患者さんたちが「良くなったよ。ありがとう。」と告げて、退院する事がない状況も全てを受け入れ、胸を張って看護師としての道を歩んでいます。私は、そんなモヤモヤナースたちを、支える存在になりたいと密かに勝手に考えています。彼女たちの存在は、私が病院を辞めない理由を作ってくれました。社会的な危機でもある超高齢化社会を前に、皆さんにもそのような陰で奮闘するモヤモヤナースたちの存在を、少しでも知って頂ければと思っています。

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